こんにちは、りこです🌼
もうすぐドイツに引っ越す予定の私ですが、せっかくなら“ドイツにゆかりのある映画”を観てみたいなと思って、ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』を選びました。
ちょうど最近、ヴェンダース監督が80歳を迎えたというニュースも目にして、長年世界で活躍してきたドイツの映画監督が「東京」をどのように描くのか、興味を持ったのがきっかけです。
映画『PERFECT DAYS』のあらすじ(ネタバレなし)
『PERFECT DAYS』は、東京・渋谷の公共トイレを清掃する男性・平山さんの、静かで整った日常を描いた作品です。
彼は毎日同じ時間に起き、同じ道を通って仕事へ向かい、帰宅後には植物に水をやり、古い音楽を聴いたり、フィルムカメラで写真を撮ったりする。
そんな、ごく当たり前で変わり映えのない日々を淡々と過ごしています。
でもそのルーティンの中には、小さな喜びや、ささやかな変化が散りばめられていて、観ている私たちの心をじんわりとあたためてくれます。
たとえば、木漏れ日が差し込む公園の風景や、ふと耳に入る子どもたちの笑い声、古本屋でのささやかな出会いなど。
派手な事件や盛り上がる展開があるわけではないのに、なぜか心に残る映画です。
こんな人におすすめ
- 静かで丁寧な日常を感じたい人
- 派手なドラマより、ささやかな幸せや人の優しさに心が動く人
- 自分のペースでゆっくり暮らすことに憧れている人
- 映画を通して、日常の中にある小さな喜びや美しさを見つけたい人
- 東京の知られざる風景や空気感を感じてみたい人
- 主演の役所広司さんの繊細な演技を楽しみたい人
- 海外監督の視点で描かれる日本の“今”に興味がある人
役所広司さんの演技に惹き込まれる
主演の役所広司さんの演技は本当に素晴らしくて、
セリフが少なくても、表情や仕草だけで伝わってくるものがたくさんありました。
「静けさ」がこの映画の魅力でもあると思うのですが、
その静けさの中で、役所さんの存在がとても深く、静かに心に響いてきます。
感想|静けさの中にある、豊かさに気づかされる映画
この映画を観てまず感じたのは、何も起こらない日常が、こんなにも美しく感じられるんだということでした。
大きな事件やドラマがなくても、朝の光や、落ち葉を掃く音、ふと誰かと交わす言葉、
そういうものが、実は一番心に残っているんだなあと、あらためて気づかされました。
共感ポイント①:植物との暮らし
特に印象的だったのが、主人公・平山さんが植物を静かに世話している姿。
紫のLEDライトの下で、黙々と水をあげる様子には、派手さはないけれど、その穏やかな手つきから、彼の日々への向き合い方がじわっと伝わってきました。
実は我が家も夫婦そろって植物好きで、特に夫は植物用のテントで湿度や温度をしっかり管理するタイプ(笑)。
そんな共通点もあって、自然と親近感が湧きました🌱
共感ポイント②:小さな幸せを大切にする生き方
平山さんは、カセットで音楽を聴いたり、古いカメラで日常を切り取ったり、
誰に見せるでもなく、自分の「好き」を静かに大切にしている人。
その姿を見て、「わたしもよく空を見上げるな」とふと思いました。
ふとした瞬間に立ち止まって、光や風を感じたり、何気ない景色に目を留めたり。
特別なことではないけれど、そういう時間を意識せず過ごしていたことに気づかされて、
「こういう何気ない時間をもっと大事にしてもいいのかもしれない」って、
平山さんの日々から、静かに教えられたような気がしました。
これからの暮らしに重ねて
最後まで読んでくださってありがとうございます☺️
平山さんの日常を見ながら、私もこれからの暮らしをゆっくり大切にしていきたいなと改めて感じました。
日々の小さな幸せを見つけながら、少しずつ自分らしい時間を積み重ねていけたらと思います。
また次回の更新でお会いできるのを楽しみにしています。
いつも心地よい毎日でありますように🌸
